Excel 2023.02.11
Excelで一つのコラムテーマを作ってみました。
というのも、司法書士に限らず現代のPCを使う業務環境においては、Excelをどれだけ使えるかで業務の速度、効率、正確性に雲泥の差が出るからです。
このテーマブロックでは、Excelのことを少しずつお話しできればと思います。
特に、司法書士のような士業では通常の事務経理とは少し違った観点でExcelを動かす必要があるので、主にその点を注力できればということで。
で、この1回目ですが…
そのものズバリ、Excelって何なの?という話で。
Excel。Microsoft社が開発販売している「表計算」ソフト。
これだけ言われても良く分かりませんよね。
さわりたてのころの自分も、良く分からなかったです。
Excelって何なの?
自分の答えは、「凡そ業務は何でもできるソフト」です。
例えば…
・文書を作ることができます。
・計算ができます。
・図表からグラフを作ったりできます。
・細かい計算をさせることができます。
・日数計算や正確な利息計算などもお手の物
そして何より、それらを「自分がやらせたいように細かく作り込める」ことが最大のメリット。
司法書士のお仕事だと、登録免許税の計算がありますよね。
例えば宅地10筆の所有権移転の場合、①全部の土地の評価額を合計して、②合計額の下3桁を切捨てて、③売買なら1000分の15を、それ以外なら1000分の20をかけて、④最後に下2桁を切捨てる
これを電卓でやったら入力も大変だし、結構手間ですよね。10筆も入力して検算までさせたら最低でも5分はかかるでしょう。
ところがExcelであれば、10筆のそれぞれの評価額を入力し、③の「売買かそれ以外か」を選択するだけで、①から④までを自動で計算してくれます。入力に慣れれば10筆程度、1分もかかりません。
検算も入力した10筆の評価額があっているか、画面と手元の評価証明などをチェックすればいいだけです。
もちろんこのようなExcelを最初に作るときだけ時間がかかりますが、それこそこんなもの、一度作ればずっと使えます。
これは単純な一例に過ぎません。もっと作り込めば、いろんなパターンの計算を組み合わせて、複雑な免許税の計算も一瞬でできるようになります。
はっきり言えば、Excelで司法書士業務の8割は効率的に完結します。
問題は、Excelにどういう機能があって、どう使うかです。
このコラムシリーズでは、そのExcelを少しずつ話していきます。
次回はセルと関数についてです。お楽しみに。